河岸忘日抄 / 堀江敏幸 著
あまり小説を読む習慣がないので、何を読むか選ぶときはすごく時間がかかる。大げさな事件が起こらず、誰も不幸にならず、貧乏くさくない話が好きだ。こういう小説を探しているからすごく時間がかかる。
書店であらすじをみると、たいていはなんらか事件が起こり、それに向かってなんらか立ち向かっていく話が多い。そういうほうが売れるんだろし、まあ仕方がない。
堀江敏幸の河岸忘日抄を読んだ。
フランスの河岸に停められた船を借りて、ゆっくりとした生活をはじめた男の話。時折やってくる少ない訪問者との会話や、船のなかに置いてあったレコードや、昔聞いた話しの記憶や、大家とのやりとりや、そんな小話が織りあわされ1年が過ぎていく。どれも積極と消極に関する話。そして消極的なことの価値を認める話。ここ1,2年、受身的であったり、弱さであったり、そういった姿勢や考え方がすごく気になっていたので興味深い話ばかりだった。
大げさな事件が起こらず、誰も不幸にならず、貧乏くさくない話。
こういう小説がもっとたくさんあれば、僕の小説選びの時間も短くなるのに、と思った。
+ Amazon.co.jp: 河岸忘日抄: 堀江 敏幸: 本
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こんにちは。Facebookからきました。
>大げさな事件が起こらず、誰も不幸にならず、貧乏くさくない話。
最近読んですっかり気に入った本がまさにこれ↑でした。
ジュンパ・ラヒリの「その名にちなんで」
文体もシンプルで素敵です。
いまは、彼女の「停電の夜に」を読んでいます。これも素晴らしいです。
お好きかどうかわかりませんが・・・お時間あるときにでもチェックしてみてください。
> emiwoさん
コメントありがとう!
素敵そうな小説ですね。チェックしてみまーす。
堀江敏幸つながりで、来ました
すごくセンスのいいHPですね。
>大げさな事件が起こらず、誰も不幸にならず、貧乏くさくない話が好きだ。
すごく同感です
殺人やらなんやらは、現実世界でお腹いっぱいです
堀江さんの本では「もののはずみ」というエッセイも素敵ですよ。
蚤の市等で見つけた「もの」に関する本なのですが
なにかひとつをチョイスするにしても彼の美意識や生きる姿勢が垣間見えます
読んでたらごめんなさい
これからブログも読ませていただきます
> haTsh さん
コメントありがとうございます。
この本以降、堀江さんの本をずっと読んでます。「もののはずみ」は、まだ読んでなかったので、チェックしてみます!
これからもよろしくお願いします!