器と容れるもの。容れるものをつなぐこと。

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長いね。夏休みの宿題みたい。これは、最近の関心事。
 
いつもウェブサービス/技術が話題の対象になっていて、そこに容れるものにまで話しが及ばない。及んだとしても、単発的でしかない。
 
Twitter流行ってるね、とか、アメブロどうよ、とか、ツールの話ししか広がらないのは、なんなんだろう。FlashやARで何ができるかばかり話してるWebクリエーターとか。
いつまでもターンテーブルやミキサーの話しに花を咲かせて、肝心の音楽について話をしないDJみたいな。DesignPlexはあってもrelaxがない、みたいな。
わかりづらいね、すみません。
 
もちろんツールの話しも大事だけど、そんなの同業者たちだけでしか盛り上がれない。
ターンテーブルの話しで、女の子は踊ってくれない。そんなんじゃ、なかなかキャズムは超えられない。Twitterで、先日ちょっと盛り上がった広瀬香美の話も、Twitterそのものが対象であって、そこから抜け出せない。
 
単発的だけど、ユニクロックや、Lilly Allenみたいに、テクノロジーやサイトそのものではなく、ちゃんとそれを活かして素敵な表現をする人がいて、話題になることもある。でも、やっぱり単発的で、なかなか次につながらない。広がっていかない。
 
ムーブメントになるためには、連続性が必要だ。
かつて、YMOや、裏原や、渋谷系や、その周辺の人たちは、一貫性のあるメッセージ/コンテンツを、いろんなメディアをうまく活用して連続的に発表することで、流行を生んでいったのだと思う。そのコンテキストに共感できるから、多くの人が没入していった。
 
今、ウェブ上にあるものたちは、コンテキストが見えなさすぎる。
みえないどころか、存在しないのかもしれない。あらゆるコンテンツが広告を目的として作られる故に、(僕がいうのもなんだけど)クライアント主導すぎて、単発的なコンテンツが量産されてしまう。ひとつひとつが素晴らしければ、それでいいじゃないか、と思う人もいるだろうけど、そういう状況はクリエーターを疲弊させ、結果ジリ貧になってしまうと思う。そういう世界は、僕は嫌いだ。

まだまだ黎明期だから、っていってる場合じゃない。そうこうしている間に、僕が好きだった雑誌がどんどん無くなっていく。雑誌業界が厳しい、っていうのはよくわかる。だけど、その代替がちゃんとしたかたちでネットに存在するかというと、すごく疑問だ。雑誌と同じコンテンツをネットに載せたからって、それは代替になってない。メディアの特性を活かしていない。
 
今はインターネットのおかげで興味が人それぞれだから、そういうムーブメントは起きにくいんだよ、って話もよく聞くけれど、本当にそうなのかな。そこで諦めるんじゃなくて、今だからできることをちゃんと考えないといけないと思う。
 
以前、東浩紀がハニマグで、
「最近はコンテンツを作るよりも、『コンテンツを作る環境』を作ること、あるいはそちらについて考えることの方が頭がよく見える。優れた才能は、むしろ『コンテンツを生成するインフラ』のほうに行ってしまうんです。」
と言っていて、確かにそうだなぁと思った。でも、それも一段落したんじゃないかな。サービスを作ればムーブメントが生まれるわけではないことが明らかになってきたと思う。
 
今そこに何を容れるか、次どこに何を容れるか、そしてどういうコンテキストを作り出すかを考えて、クリエイションしていく人「たち」が、出てきてほしい。たぶんこれは、一人では無理で、複数の人たちが同時多発的に行わないといけない。だから、よけいにむつかしい。
 
僕にできることがあるとすれば、幸いにして、素敵なクリエーターの知りあいがたくさんいるから、そこのところどうよ、と、ビールを飲みながら話しでもしてみよう。案外そういうところから、何か始まるかもしれない。
  
あ、端からみていて、アニメ業界は楽しそうだ。ちゃんと連続的に流行りを生み出す人たちがいて、ちゃんとネットも使いこなして、一定のファン層を掴んでいるようにみえる。ニコ動と初音ミクもしかり。なんというか、そういったやつのおしゃれバージョンを作りたいんです。ぶっちゃけ、それだけです。
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コメント(3)

ナカシマ :

この前はどうも。

雑誌って、それ自体が物質的に意味を持っていたとおもうんだよね。完結しているというか。

それに対し、ネットの場合は、すべてが連続しているし、すべてが関係している。
それ単体で完結していないので、個として他者に自分の感情を含め、(2次的に)伝えづらいという点がムーブメント作り出すということが難しい一つの要因だと思ったり。

雑誌だったら、
「これスゴい内容だから、とりあえず読んどけっ!」
って感じにウェブサービスなど連続したものって伝えられないんだよね。
だって、変わり続けるし・・・。

とか、つらつら思いました。
他にも何個か要因を思いついたけど、今からおでかけしてきまっす。

ナカシマ :

帰ってきたので、続き(しつこいw)

器と容れるものという観点で考えると、今のウェブサービスって
元々は空っぽの器で、それに対し人が自分の移ろいやすい感情を記述する
ってものが多いと思う。
これは、CGM隆盛の時代だ(った)からだと思うけど。
でも、これってムーブメントは起きるはずがないよね。
罫線ひいたノートだけ渡されても、みんなそれぞれの使い方するよ。

ムーブメントって僕の考えからすると、
すでに存在する(もしくは定義して)あるコトやモノに対し、自分の感情を上塗りし、それを伝播することよる大きな流れの結果
って印象があるんだよね。
(これがコンテキストがあるっていうのかもしれないけど・・・)

つまり、
感情の依り代がないモノにはムーブメントは起きない
ってことなんじゃないかなって感じ。

なんていうか、ムーブメントって、誰かが
これはカッコイイ!
って言ったことに対し、みんなが乗っかることで起こるよね(たぶん)

で、
誰かが提示した価値観に乗っかる
ってことで視点でウェブサービスおよびキャンペーンサイトをみると、
今のウェブサービスおよびキャンペーンサイトは、ユーザーに対し、行為と感情を委譲しすぎ
な一面がありすぎるのではないかな〜って思う。
悪い意味でのインタラクティブ。

だってさ、人ってまかされたってそんなに積極的じゃないと思うんだ。
どちらかっていうと、乗っかった方が楽だしさ。

最後に(長い)・・・
最近思うのは、
ムーブメントを起こす可能性のあるものを作る場合は、ユーザー参加の可能性をいい意味で減らすことなんじゃないかと・・・。
いい意味で傍観者になってもらうことこそが、ムーブメントを作るために必要なんじゃないかと思ったりします。

「じゃ、どんなコンテンツを作ったら、弊社は儲かるの?」
って誰かに聞かれても
「知らんがなw」
って感じですがorz

bpmpnaito :

> ナカシマくん

コメントありがとう。

雑誌が、単体として完結している、というのはそのとおりだと思います。
でも、雑誌だから伝わりやすい、ウェブサービスだから伝わりづらい、
というのは、ちょっと違うかなぁと思います。というか、ネットって、伝わりやすさが長所だと思うのです。
ただ、今はそれを活かしきれてないのかもしれない。

あと、今のウェブサービスは罫線をひいただけ、というのはすごく同意。ユーザーの参加を制限することで、インタラクティブなコンテンツのクオリティが上がるのもその通りだと思うし、素敵なキャンペーンサイトは、そこらへんをちゃんと理解して作られていると思います。

で、次にやるべきことが見えてきたなぁ、と思ってこのエントリーを書きました。
それはコンテンツの連続性が必要だということ。コンテキストが感じられる流れを作ることです。

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