理解のスピード - 名和晃平 「L_B_S」展を観て

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友人から薦められて銀座のメゾン・エルメスのギャラリーで開催されている名和晃平の個展「L_B_S」展にいってきました。L、B、Sとは、それぞれLIQUID、BEADS、SCUMという作品名の頭文字。どれも美しく、また不気味なようでもあり、独特の存在感で圧倒されました。
 
見終わったあとで、物理的に存在するものというのは、どうしてこうも脳へのアクセススピードが早いのだろうと考え込んでしまいました。透き通っていてきらきらしていれば、一瞬でそれをきれいだと思うし、小さいつぶつぶがびっしり並んでいたら気持ち悪いと思う。ある程度は画面のなかで再現できるけれど、やっぱりかなわない。
 
グッドデザイン・アワードの時にも書きましたが、ウェブやアプリみたいな画面のなかで勝負しているものは、プロダクトに比べて、圧倒的に存在感が欠けるし、理解のスピードが遅いですね。プロダクトであれば、それにレンズがあれば写真か動画が撮れるものだとすぐにわかるし、キーボードがあれば、文字が入力できるものだとすぐにわかる。当たり前なようだけど、自分は画面のなかだけで勝負していることがほとんどなので、悔しいような、羨ましいような気持ちになります。
 
まだ、それに対する答えを持ち合わせてはいないけれど、やっぱり物理的に存在するもの、プロダクトと密接に関わるサービスは理解が早いんだろうなぁと思っています。たとえば、アメリカで流行っているFlipというビデオカメラと、ビデオストレージサービスをひとつにしたようなものとか。Twitterも偶発的ながらiPhoneという抜群に相性のよいプロダクトが出たことで、普及のスピードが格段にあがったように感じます。ちょっと違ったところでは、ドラクエ9とDSのすれ違い通信も、似た要素があるような気もしています。
 
話は変わりますが、先日発表されたiTunes LPで、ノラ・ジョーンズのアルバムを購入してみました。確かに大きな画像や、ビデオや、歌詞や、ライナーノーツや、さまざまな付加情報が足されてい てそれはそれで嬉しいけれど、やっぱり所有欲を満たすところまではいっていないなぁと感じました。これも、なんとかならないかなぁ。
 
なんだか、話がいろいろ飛んでしまいましたが、こんな風にいろいろと考えさせられる素敵な展覧会ですので、みなさんもぜひ。9/23までやってます。
 
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戦争と芸術展 :

突然のコメント、失礼いたします。
名和さんのアーティストトークも開催されます。
是非、お越し下さい。

URL: http://warandart2009.wordpress.com/

出品作家:草間彌生 横尾忠則 杉本博司 AES+F マーティン・クリード
Mr. 名和晃平 ヤノベケンジ 戦闘機プロジェクト(佐藤愛、田上穂波、三松由布子)

ギャラリートーク|日時:10月3日(土) 10月4日(日)
10月10日(土) 10月11日(日)
14~15時、16~17時の2回開催。


アーティストトークⅠ|「核時代のサヴァイヴァル/リヴァイバル」
ヤノベケンジ(本展出展作家/本学情報デザイン学科教授)
モデレーター:飯田高誉(本展キュレーター/本学芸術学部准教授)
日時:10月9日(金)18:00~19:30

アーティストトークⅡ|名和晃平(本展出展作家/本学芸術学部准教授)
モデレーター:飯田高誉(本展キュレーター/本学芸術学部准教授)
日時:10月8日(木)18:00~19:30

アーティストトークⅢ|「日常の中の戦争」
戦闘機プロジェクト(佐藤愛、田上穂波、三松由布子)
モデレーター:高橋洋介(本展スタッフ/本学ASP学科)
日時:10月12日(祝)16:00~17:30

いずれも会場はギャルリ・オーブ、入場無料、先着順

 タブー視されていた戦争画を取り上げることで各方面からの注目を集め、国内外からも多大な反響を得ている「戦争と芸術」展の第四弾は、「実際の戦争」と「イメージにおける戦争」といったテーマを対比させながら、現代における戦争の定義を探求する。

 戦中少女期を過ごした草間彌生の〈戦争三部作〉や建築家磯崎新たによる流木や石油缶で構成したフレームを伴う、横尾忠則の陶板の大作《戦後》、そして杉本博司の《旭日照波》(昭和天皇像)、《A級戦犯》などの写真作品といった、戦争の記憶をテーマにした作品を出展。

 一方で、戦後世代のアーティストによる次世代の戦争に関する作品も出展。ロシアからはAES+Fが暴力やエロスに満ちた世界像を表象した写真作品《Panorama #2,4》が、イギリスからはターナー賞受賞作家のマーティン・クリードの「芸術の存在理由」をテーマとした文字によるコンセプチュアルワークが出展される。ならびに、Mr.の少女たちが繰り広げるサバイバルゲームをモチーフにした《誰も死なない》、名和晃平の被物質化した戦争平気をテーマにし《PixCell-Toy-Machine Gun》、そしてヤノベケンジの原発事故後のチェルノブイリをテーマにした《大地のアンテナ》、更に本学情報デザイン学科の学生三人による「日常の中の戦争」をテーマにした作品などが出展される。

 本展は、これらを通して、平和な国「ニッポン」に内在する「終わらぬ戦後」や、戦争を知らない世代の「心理的戦争状態」を浮かび上がらせ、私たちの世界のパラダイムが急激に変化しつつあることを認識しようとするものである。


お問い合せ
京都造形芸術大学 総合造形準備室 担当:西村
TEL: 075-791-8232
E-mail: galerie-aube@kuad.kyoto-art.ac.jp

主催・協賛・後援等
主催:京都造形芸術大学 ギャルリ・オーブ
協力:東京都現代美術館/原美術館
特別協力:磯崎新アトリエ

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