それからはスープのことばかり考えて暮らした / 吉田 篤弘 著
帰省しているあいだ、ゆっくりと小説でも読もうと思って近くの本屋の文庫本コーナーをうろうろしていた。前にも書いたけれど、僕はいつも「大げさな事件が起こらず、誰も不幸にならず、貧乏くさくない話」を探している。だけどなかなかそんな小説はなくって、いつも読みたい本を探すのに時間がかかってしまうのだけど、今回は珍しく簡単に見つけることができた。
なにしろ「それからはスープのことばかり考えて暮らした」というタイトルからして、僕の期待を裏切らなさそうな雰囲気だった。しかも小説の舞台は路面電車のある街で、主人公の青年は教会の十字架が窓からみえる部屋に住んでいるらしい。なんとなく帰省先の長崎の街並みを思い浮かべて、これが今僕が読むべき本だとすぐにわかった。
そして案の定、僕の期待を裏切らない素敵な話だった。主人公のオーリィ君は、古びた映画館に足しげく通い、街で評判のおいしいサンドイッチに心を奪われる。それらがゆるやかに、ひとつの物語になっていく。ゆったりと時間が流れて、魅力的な登場人物たちが活き活きと暮らしている。BGMを選ぶとすれば、Stéphane Grappelliのヴァイオリンとかが似合いそうな雰囲気。あとがきで「暮らしの手帖」に連載されていたことを知って妙に納得した。
暇にまかせて、いっきに読み終えてしまったので、今は姉妹小説らしい「つむじ風食堂の夜」を読んでいるところ。こちらも素敵な雰囲気。3部作となるそうなので、続きも楽しみ。
+ それからはスープのことばかり考えて暮らした (中公文庫 よ 39-1)
なにしろ「それからはスープのことばかり考えて暮らした」というタイトルからして、僕の期待を裏切らなさそうな雰囲気だった。しかも小説の舞台は路面電車のある街で、主人公の青年は教会の十字架が窓からみえる部屋に住んでいるらしい。なんとなく帰省先の長崎の街並みを思い浮かべて、これが今僕が読むべき本だとすぐにわかった。
そして案の定、僕の期待を裏切らない素敵な話だった。主人公のオーリィ君は、古びた映画館に足しげく通い、街で評判のおいしいサンドイッチに心を奪われる。それらがゆるやかに、ひとつの物語になっていく。ゆったりと時間が流れて、魅力的な登場人物たちが活き活きと暮らしている。BGMを選ぶとすれば、Stéphane Grappelliのヴァイオリンとかが似合いそうな雰囲気。あとがきで「暮らしの手帖」に連載されていたことを知って妙に納得した。
暇にまかせて、いっきに読み終えてしまったので、今は姉妹小説らしい「つむじ風食堂の夜」を読んでいるところ。こちらも素敵な雰囲気。3部作となるそうなので、続きも楽しみ。
+ それからはスープのことばかり考えて暮らした (中公文庫 よ 39-1)
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