International Magazine Conference
+81が主催した3日間のイベント「Tokyo Graphic Passport」の最終日、International Magazine Conferenceに行ってきました。11時半から19時半まで実に8時間、世界中のカッティング・エッジな雑誌のアートディレクター達から、雑誌の生い立ちやインスピレーションソースや、いろんな話を聴くことができました。
メンバーがとても豪華で、元Purple誌のChristophe Brunnquellや、032cのJoerg Koch、WERKのTheseus Chanなど。日本からは中島英樹さんが登壇されていました。
僕の興味は2つにわかれました。ひとつは都市と文化の関係性。もうひとつはウェブと雑誌の違い、です。
前者は、+81らしく、パリ、ベルリン、NY、ロンドンなど都市ごとに発表者が選ばれていたので、違いを明確に感じることができたのですが、話の内容、プレゼンのスタイル、通訳に至るまで、Purpleは実にパリらしく、032cは実にベルリンらしく、他も同様でした。
中島さんが、雑誌ひとつをピックアップするのではなく、自身のエディトリアルデザインに対する考え方を喋られていた(これもすごく刺激的でした)からというのもあるのですが、他の都市と雑誌との関係性と比べて、TOKYOらしい、というのははっきりしないなぁ、と感じました。
ですが、ちょっと視点を変えると、このイベント自体もそうなのですが、他の都市で生まれた文化を否定することなく吸収して、うまく編集するスタイルこそがTOKYOらしいのだろうな、という考えに至りました。以前、NHKの番組で原研哉さんが世界地図を縦長に傾けて、日本はパチンコ台の底みたいに、世界の文化がすべて落ちてきて、それを受けとめてきた、みたいな話をされていたのを思い出します。
後者について。ウェブ業界にいる人として、発表している人たちのクリエイティビティに強く嫉妬しました。どの雑誌も、強い理念とメッセージをもって、一次的に情報を作り出し、魅力的な手法とともに発信しているように感じます。
この「一次的」というところが大切で、今、ウェブでメディアとして機能しているものは、何かのレビューだったり、レポートだったり、ただの転送であったり、二次的あるいはそれ以降の情報がとても多いように思います。雑誌業界は不況で苦しいというけれど、それでも僕が羨ましく思う理由はここにあるのだなぁと、ようやく認識しました。
周りやTwitterをみた限り、ウェブ業界からの参加者は少なそうだったけれど、もっとたくさんの人がいろんな業界から情報やノウハウを得て、成熟したメディアにしていければ、と思います。
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art/design
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自分もWEB関係ですが、2日目に参加をしていました。
自分が2日目で最も感じたのは、グラフィックの方たちの
「半端でないこだわり方の強さ」でした。
WEBの場合は、ソースレベルでのこだわりなどは良く見られますが、
デザインそのものへの議論は非常に少ない気がしています。
また、そこへも追求のあり方への議論も。
そういった意味で、むしろWEBの人間が積極的に参加した方が
良い類のカンファレンスだと自分も思いました。
また、広告系の方たちでは、ほぼ議論すらされていないことにも
同時に少々危惧を覚えました。
「一次的」すごく腹に落ちます。
そして、確かに多くのWEBメディアに欠いている部分だと思います。
分かりやすい考察、ありがとうございます。
> mirokubosatsu
コメントありがとうございます。
書いたあとで思ったのですが、僕の知り合いが少なかっただけでウェブ業界の人もそれなりにいらっしゃっていたのかもしれませんね。
それにしても、おっしゃるとおり彼らのこだわりは半端なかったですね。一緒にウェブ業界も盛り上げていきましょう!
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