HMV渋谷の代わりになるもの

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HMV渋谷が2010年8月22日に閉店しました。
 
最終日、ちょっとだけ寄るつもりが、懐かしい音楽がたくさんかかってて、懐かしいCDとかを眺めているうちについつい長居してしまい、結局、ラストイベントの白眉、エリのCherish Our Loveを生で聴いてしまった。記念にラブ・タンバリンズのCDも買ってしまった。ミーハーにもほどがある。
 
それにしても、この階段を何度上ったことだろう。
ほんとうに、ありがとう。さようなら。
 
閉店の理由は、CDの売上げの減少、ということらしい。
まあそりゃそうだろうけどさ。これだけネットが発達したら、そりゃどう考えてもCDは売れなくなるさ。時代の変化についていけなかったんだから、仕方ないといえば仕方ない。ビジネスは、時にとても残酷だ。
 
でもさ、僕にとって、そしてきっと多くの人にとって、HMV渋谷は単なるCDストアではなかったように思う。
彼らが紹介してくれるCDのなかに込められた、素敵な音楽と素晴らしいアーティストたちと、それらが生み出すコンテキストを僕らは楽しんでいたのに、CDじゃなかったのに、CDの売上げのせいで無くなるなんてなんだか寂しい。
 
HMV渋谷がなくなって寂しい理由は、CDに対するノスタルジーがあるわけでもないし、渋谷系が終わるからでもない(そもそも終わるとか、そういうもんじゃない)。
コンテキストを生み出すパワーを持った場所がなくなることが寂しい。
 
翻って、CDの売上を奪った側を考えてみる。
iTunesや、着うたや、YouTubeや。もしくは心無い誰かや。
僕もネットビジネスに関わっているのできっと他人事じゃない。
 
僕らは、HMV渋谷がくれたような価値を生み出しているんだろうか。
残念だけどNOだと思う。
 
雑誌だってそうだ。大好きだった雑誌がどんどん無くなるけれど、
それに代わるものがネットにあるかというと、まったく無い。
 
ネットは、ビジネスモデルや機能で、旧来の形態を圧倒的に破壊するパワーがある。
単純にビジネスや機能としては優位性のある代替となる。
けれど、旧来のそれが行ってきた、文化やコンテキストを生み出すところまでは代替できていない。
 
過渡期だからなのか、コンテキスト不要な状態に向かっているのか、
僕にはまだ分からないけれど、僕個人としては、とても残念だし、頑張りたいところ。
この1年で、できることがありそうな気がしている。だから頑張るよ。
 
余談だけれど、HMV渋谷の最終日イベントは、とてもたくさんの人で溢れていた。
あいかわらず、渋谷の街全体も若い子たちでいっぱいだった。
CDストアじゃなくて、気軽に楽しめるライブハウスっぽくなれば、いいんじゃないかなぁと思った。
ミニライブ目当てでやってきて、おみやげにCDあげたり、
そのライブの音源をダウンロードできたり。
そういう場所が、いつかできればいいな。
 
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トール :

それだ!

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