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森美術館で開催されている「メタボリズムの未来都市展」をようやく観てきました。
かなり刺激を受けたので、たまには少し真面目に仕事にまつわる話でも書こうかな、と。
  
建築家たちが夢見た理想の都市像「メタボリズム」を振り返る、初の展覧会
1960年代の日本に、未来の都市像を夢見て新しい思想を生み出した建築家たちがいました。丹下健三に強い影響を受けた、黒川紀章、菊竹清訓、槇文彦といった建築家たちを中心に展開されたその建築運動の名称は「メタボリズム」。生物学用語で「新陳代謝」を意味します。それは、環境にすばやく適応する生き物のように次々と姿を変えながら増殖していく建築や都市のイメージでした。

展覧会の概要にもある「メタボリズム=新陳代謝」という言葉が示すとおり、
環境に適応するためために変化していくことを前提としたプランばかり
数多く展示されていました。
 
20世紀はコンクリートの時代だったと聞くとき、
重厚長大を是とした時代だったかのような印象を勝手に持っていたのですが、
前述のとおり決してそうではなく、更新可能で、
少しでも軽やかであろうとするプランが多く、それらを実現するためには、
当時としてはコンクリートが最新、最適な技術だったのだろうな、と認識を改めました。
まったく、自分の知識のなさが恥ずかしい。
 
そして、都市計画という行為に、僕はとても興味があることを再認識しました。
父親がゼネコンで都市計画に関わる仕事をしていたこともあり、
子どもの頃から、なにかとそういう話を聞いていたからかもしれません。
単純に造形として美しいから、というのも大きい。
 
また、都市計画という考え方が、今の僕の仕事にも参考になることも大発見でした。
  
都市を作るとは、すなわちプラットフォームをつくることなのだと気づきました。
人が集まり、コミュニティをつくり、そこで生活する。働く。楽しむ。
物理的な制約を考慮し、既存の文化を尊重しながら、そういう場をつくることです。

これは、ネットワーク上のプラットフォームのめざすところと、とても似ています。
 
先月ひょんなことから、とても有名なネットワークプラットフォームを築いた方と
お食事をする機会があって、彼は、そのプラットフォームを作る時に、
都市計画の手法を参考にしたとおっしゃっていました。

また、年末に放送されたカンブリア宮殿で、元ソニーCEOの出井さんが、
東京湾にエンターテインメントタウンとして第2東京をつくるべきだと
提案されていました。彼が都市の話をすることを興味深く感じました。

都市も、ネットワークプラットフォームも、多くの人が快適に感じ、
集まる場を作ることが目的なのですから、
自然と共通点も多くなるのだろうと思います。

長年、物理的なプラットフォームとして都市がつくられてきました。
近年は、たとえばDocomoや、Googleや、Facebookがネットワーク上に
プラットフォームをつくり、成功しました。
 
これからつくられるプラットフォームとは、どういうかたちをしているのだろう、
と最近よく考えます。
 
グローバル化とネットワーク化が前提となり、
中央集権的なものがどんどん衰退しているなかで、
新しいプラットフォームは、どういうかたちになるんだろう。
 
自分の仕事に近いところで考えると、
デバイスの進化とともに、どんどんインターフェースが身体に近くなって、
ネットワークインフラの進化によって、オンラインとオフラインの境界が曖昧になって、
その結果、物理的なプラットフォームである都市のつくりかたを、
より参考にするべきものになる気がしています。
たとえば、物理的な制約を考慮すること、既存の文化を尊重することが、
より大切になるように思います。
 
などといいつつ、
それが具体的にどのようなかたちのものなのか、いったい何を作ればよいのか、
まだよくわからないのですけど。
  

ジー ジー ジー ジー

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8月4日からギンザ・グラフィック・ギャラリーで開催されているグルーヴィジョンズ展「ジー ジー ジー ジー」に行ってきました。
 
オープニングレセプションは、大盛況で知人に会ったりグルビのイトウさんたちともひさしぶりにお話しできたり、楽しいひとときでした。
 
グルビは言わずもがな僕が学生時代にとても影響を受けた人たちで、彼らがいなかったら今ほどデザインに興味をもっていなかったかもしれないくらい。

その頃から仲良くさせてもらっていて、その当時定期的に開かれていた原宿ROCKETでの展示会のあと、みんなで食事にいったり、名古屋の展覧会のときにはオープニングのカフェイベントでDJさせてもらったのは、忘れられない素敵な思い出です。僕の青春そのものといっても過言ではない。
 
今回の展覧会は、1階は今回のために制作されたインスタレーション、地下は過去の主な作品がたくさんディスプレイされていました。グルビらしい、クリーンでポップで、とても素敵な空間になっていました。落ち着いたころにもう一度いってじっくりみたいなと。
 
8/27までです。gggは日曜休みなので要注意。
 

適材適所

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ちょっと前の話、Twitterでも話題になっていましたが、エジプトでムバラク氏が辞任した直後、アル・ジャジーラは何のコメントも加えず、ひたすら広場の様子を伝えていました。
そのジャーナリズムに徹した姿勢にも感服しましたが、動画から伝わる熱気自体に圧倒されたのを覚えています。


そのあと、しばらくニュースサイトなどで情報収集していたのですが、Atlantic誌のサイトに写真で今回のデモの経緯を追ったページがあり、その写真群から伝わる雰囲気に息を呑んで、しばらく見入ってしまいました。


話はがらっと変わって、昨日、目黒の庭園美術館で開催されている「タイポグラフィ」展を観てきました。個人的にタイポグラフィはデザインで一番好きな分野なので、楽しい時間を過ごしながら、文字から伝わるメッセージの重要性を改めて感じました。

当たり前な話ですが、動画、静止画、文字には、それぞれメディアとしての特性があります。一定の時間あたりに人が接種できる情報量としては動画>静止画>文字だと思いますが、結局、接種したあとに分析したり考えたりする時間まで含めると、そのバランスが変わるだけです。逆にすると、文字>静止画>動画の順番で、接種した情報に対して分析したり、考える時間が増えるように思います。
 
情報を出す側として仕事していると、少しでも多くの情報を伝えようしてしまいます。ですが、みんな忙しいでしょうから、情報を摂取したあとに分析したり考える時間が十分にあるか分かりません。今、自分が出そうとしている情報に対して、受け手にどう思って欲しいか、動いて欲しいか考えながら、最適なメディアを使ってコミュニケーションしないといけないなぁ、と、今さら当たり前の話なんだけど、改めて思いました。
 
余談だけど、最近、受け手があまり分析しないで欲しい、考えないで欲しいと思いながら情報発信している人もいっぱいいそうだなぁ、と暗い気分になったので、気分転換に今ビールを空けてしまったところ。
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ほんの少しだけ落ち着いたので、ひさしぶりに銀座まで。
いくつかの展覧会と買いもの。
 
なかでも、資生堂ギャラリーで開催されていた「石上純也展 建築はどこまで小さく、あるいは、どこまで大きくひろがっていくのだろうか?」が、とても素晴らしかった。
 
どれくらい素晴らしかったかというと、あまりの衝撃に、本来の目的だった買いものを忘れて帰ってきてしまったくらい。それはただのうっかりのような気もするけれど、兎に角、素晴らしかった。
 
石上純也は、ヴェネチア・ビエンナーレ建築展にも2回連続で出品するなど、現在もっとも活躍している建築家のひとり。個人的には、現代美術館でのグループ展でみた、四角い風船に圧倒されたのを覚えている。
 
本展では、彼の手がけるプロジェクトや構想をかたちにした模型を60点も展示。タイトルにもあるとおり、あるひとつは、ディテールを追求したものだったり、あるひとつは、自然現象すら内包する壮大なものだったり。どれもこれもクオリティが高く、彼の視点の繊細さ、壮大さに圧倒されっぱなしでした。
 
なにひとつ箍をはめず、自由な視点でものごとを考えよ、と言葉でいうのは簡単だけれど、実際にやるのは相当難しい。強みとなるはずの経験や知識が、つい邪魔をしてしまう。
だけど彼にとって、経験や知識は、邪魔となることなく、発想を広げる武器として純粋に役立っているように感じました。
 
己の視野の狭さ、粗野さが情けないと思いつつ、なんだか勇気づけられた展覧会でした。
何であれ、何か新しいものごとを創ろうとしている人は、絶対見るべき。

個人的に好きだったのは、エレベーターの無い、11階建ての住宅。エレベーターが無いことで、上の階に行くときは別荘感覚になる、というもの。素敵。
 
10月17日までだそうです。
 
+ 展覧会案内|SHISEIDO GALLERY|資生堂
+ TAB イベント - 石上純也 「建築はどこまで小さく、あるいは、どこまで大きくひろがっていくのだろうか?」
 


 



「ネイチャー・センス」展

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前回書いた「建築はどこにあるの?」展もそうでしたが、写真OKな展覧会が増えましたね。観るだけでなくて、自分なりに写真として切り取るのもなかなか楽しいです。
で、今回は森美術館で開催されている「ネイチャー・センス」展。
英題の「Sensing Nature」とおり、「自然を感じる」ことがテーマの展覧会でした。
 
吉岡徳仁、篠田太郎、栗林隆の3名によるインスタレーション。
広大な森美術館で、たった3名がどういうインスタレーションをするのか、とても楽しみにしていましたが、なるほどこういうことだったか、と感服しました。
 
とにかく、どれもこれも、作品が大きいんです。
圧倒的な大きさの作品を前にして、雪や土や水の存在を否応なく感じました。 
もちろんただ大きいだけでなく、大きくてもぼんやりとしない素晴らしい作品ばかり。
ですが、それにしても、一番の印象はその大きさでした。
 
森美術館のサイトにあったインタビューのとおり、このように大きな作品ばかりを並べることになったのはもちろん偶然ではなく、片岡真美によるキュレーションの結果。
森美術館の展覧会は、どれもキュレーションの重要さを感じることが多くて、とても興味深いです。
 
11月7日まで、とまだ余裕はありますが忘れないうちにぜひ。
 
+ MORI ART MUSEUM [ネイチャー・センス展]
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国立近代美術館で開催中の「建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション」展を観てきました。伊東豊雄をはじめとした日本人の建築家7組によるインスタレーション。
 
「建築はどこにあるの?」というタイトルからも想像できるとおり、単なる代表作品の展示ではなく、ちょっと考えさせられる、興味深い作品ばかりでした。
さすがに伊東豊雄の作品は圧巻でした。上の写真は、その一部分。
あと中山英之の作品もかわいくてよかったな。
 
建築はどこにあるの、でしょうね。
父親が建築業界にいたこともあり、中学生くらいまでは建築家を目指していたのですが、結局専門外となってしまったので深い考察はできていないのですが、インターネットに関わる仕事をしている身としては、建築は、自分の居場所を体感できる拠り所としての役割を担う存在であり続けてほしいな、と思います。
 
8月8日まで開催されてます。是非。
 
+ 展覧会情報建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション

フセイン・チャラヤン展

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100520a.jpg週末に、東京都現代美術館で開催されている「フセイン・チャラヤン- ファッションにはじまり、そしてファッションへ戻る旅」を観てきました。
 
彼の15年にわたる作品群が展示され、とても見応えのある展覧会でした。
彼の作品は、アート的なアプローチと、テクノロジーを積極的に取り入れているところが特徴的だと思うのですが、今回の展示でもやはりその側面が際だっていました。
 
ですが、個人的に気になったのは、未来的な印象の作品に紛れて、彼の出身地であるキプロス島の文化や風土をテーマとした作品も多くみられたこと。ちょっと意外でした。

ですが、これだけグローバルという感覚が身近になり、最新のテクノロジーも安価に手に入ってしまう時代だからこそ、自分が生まれ育った地域の文化が作品のオリジナリティに多大な影響を与えるのはもっともな話だなぁと、改めて気づかされました。
 
日本も積極的なグローバル化を!と叫ばれて久しいですが、そのアプローチの多くがアメリカでの成功事例を安直にエミュレートしているにすぎないように感じます。「エミュレーション・モード」というエントリーでも書いたのですが、やはり単純にエミュレートしようとすると、無理が生じてしまいます。もっと日本の文化・風土を活かしたカタチで、日本だからできるグローバル化を考えないといけないなぁ、思うのです。

とても素敵な展覧会ですので、ぜひ。6月20日までだそうです。

+ 東京都現代美術館|MUSEUM OF CONTEMPORARY ART TOKYO
+ Hussein Chalayan from fashion and back | FEATURE | high fashion ONLINE

演劇を観て

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先週末のことですが、2夜連続で演劇を観てきました。
当初は金曜日だけ行く予定だったのですが、土曜日も思いがけず友人に誘っていただき。
金曜日は、阿佐ヶ谷スパイダースによる「アンチクロックワイズ・ワンダーランド」。
土曜日は、シス・カンパニーの 「えれがんす」を。
 
僕は、今まで全くといっていいほど演劇を鑑賞したことがなかったのですが、
ふと、リアルタイムで展開されるアートやエンターテインメントを体験したいと思った次第。
いやはや行ってみてよかった。とても素敵な体験でした。
 
ほんと初めてに近い体験だったので、どういう感想を言えばいいのかすら分かりませんが、
阿佐ヶ谷スパイダースのは、僕の思っていた演劇のイメージに近く、だけどさらに何倍も想像を超えた素晴らしいものでした。そしてシス・カンパニーのは、よりエンターテインされた、万人が楽しめるであろう愉快なものでした。
 
当たり前なことですが、終わりに観客みんなで拍手します。
映画ではよほどのことがない限り拍手は起こりません。
そりゃ、生身の人間が目の前で演じていたら拍手するだろう、
というのは分かっていますが、この違いを真剣に考えたことがなかったなぁと思います。
 
いま、ustreamがブレーク寸前です。
今年はライブ・ストリーミングな一年になるだろうと思います。
どういうコンテンツが、多くの人を楽しませることができるのか、
演劇と映画を観たときの違いに、大きなヒントが隠れているような気がしています。
 
+ 阿佐ヶ谷スパイダース-公式サイト
+ SIS company inc. Web / produce / シス・カンパニー公演 えれがんす

No Man's Land

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100124a.jpgフランス大使館の旧庁舎で開催されている「No Man's Land」展をみてきました。
旧庁舎は解体される予定らしく、解体前に巨大なギャラリーとなり、今回の展覧会が催されています。日米70組を超えるアーティストが参加してていて、広大な敷地が巨大なアート空間になっていました。
 
こういった、古い建造物を活用してアート空間にしてしまう企画が昔から大好きで、ちょっとしたところにもアーティストのメッセージや、ユーモアあふれるいたずらがあったりして、それも楽しみのひとつです。
 
作品のおすすめをあげてもキリがないくらいなのですが、それより(失礼)、もう二度とみることのできない、旧庁舎の建物自体がとても素敵です。緑に囲まれてながら、こんな素敵な建物で生活をしていたなんて羨ましい限り。この場を訪れるだけでも価値のあるイベントだと思います。
 
今月いっぱいまでなので、まだのかたはぜひ。
ほんとに見応えのある展覧会なので、時間に余裕をもって、
そして、週末はものすごい混雑になりそうなので早めにいくことをおすすめします。

+ No Man's Land 【ノーマンズ ランド】 - Ambassade de France au Japon - 在日フランス大使館
+ TAB イベント - 「No Man's Land」展


MAKEORFIDD

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今日は、いろいろとインプットするために、3つのイベントに行ってきました。
 
まずはMAKE: TOKYO MEETING 04。
GEEK系マガジンのMAKE MAGAZINEの作品展示会?TOKYO版。もうそれはそれはただならぬGEEKっぷりで異様なほどの盛り上がりでした。もう初音ミクは公式キャラクターみたいな扱われようで、至るところでみかけました。一番ぐっときたのは、武蔵美のブースにあったOMOKAGEという作品で、手の動きを察知して、下にある白いブロックがカタカタといいながら浮く、というもの。シンプルですが動きと音が心地よくて、しばらく遊んでしまいました。個人的には、こういうセンシングを売りにしたものは、いかにフィードバックが明確かが肝だなぁと思います。
 
続いてSFCのORF 2009@六本木ヒルズ。こちらもすっかり恒例ですね。
SFCらしい、地に足のついた感じで即戦力な研究がずらりとあって、とても参考になりました。参考になったけれど、もっと新しすぎて、とか、大規模すぎてついていけない、みたいなのがあったら嬉しかったなあ。特にデザイン系の領域で。せっかく研究なんだし。
 
最後に「多摩美のメディア芸術2009」展@AXISギャラリーへ。
多摩美の情報デザインのなかでも、情報芸術コースの学生の作品展ということで、デザインではなくメディアアートのグループ展でした。とはいえさすがデザイン科で仕上がりが綺麗なものばかり。こちらも、楽しんで鑑賞することができました。
 
最近は、社内でいろんな分野にいろんな提案をできる機会に恵まれているので、どれひとつとっても参考になってよかったです。いろんなアイデアをもらったので、仕事でアウトプットしないと。 
 
3つのイベントをみて、エンジニアも、研究者も、アーティストも、デザイナーも、垣根を越えて協力すれば、イノベーティブなものが生まれそうだなあという感触を受けました。やたら、元気がないと言われがちな最近の日本ですが、全然そんなことはないですよ!>誰
 
+ MAKE: Japan : Make: Tokyo Meeting 04
+ 慶應義塾大学SFC ORF2009【Gardens for Ingenuity -断面の触感-】
+ 多摩美のメディア芸術2009|情報芸術コース

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