misc: January 2012アーカイブ
結構いまさらな話だと思うのだけど、個人的に最近とくに気になっているし、
いくつか気になるサイトや記事が散見されたので、まとめつつ、自分用メモ。
まずは、前回のブログで都市=プラットフォームについて書いたあとだったので
気になった言葉。
これも一般的に飲食業界では有名な言葉です。★人が集まる九ヶ条1)人は人が集まる処へ集まる2)人は快適な処へ集まる3)人は噂になっている処へ集まる4)人は夢の見られる処へ集まる5)人は良いもののある処へ集まる6)人は満足の得られる処へ集まる7)人は自分の為になる処へ集まる8)人は感動を求めて集まる9)人は心を求めて集まるもっとも過ぎて感動した。けど、これってぼくはWebにも言えるのではないかと思う。
プラットフォームというと、ネット業界(謎)では、
IDと課金システムで囲われたエコシステムのことをいいがちだけど、
何もそれだけじゃないなあと、最近、改めて気付かされることが多い。
ということで、最近、ネットの外にある、そういった仕組みにとても興味がある。
たとえば、↓は、大衆的な事例もそういう流れなのだなぁと思った記事。
宇野さんは「ゲーム」がシーンを動かしているのだという。たとえばAKB48のメンバーは一人一人は個性的な天才とは言い難い。むしろ十人並というべきだろう。しかし、ひとたびAKBというゲーム(それも総選挙などのガチ度の高い)に参加するとどこにでもいる普通の女の子が個を発揮せざるをえない状況となる。そしてネットを通じてそれに対する非難や賞賛がかなりのスピードで可視化される。お笑いでいえば「アメトーーーーク」のような「場」でどうふるまうか。音楽においても宇多田ヒカルのような天才がシーンを引っ張る状況ではすでになく、ボーカロイドのシーンのように「場」に匿名の作家が出入りし、評価を受ける状況がある。
こういった、ユニークな「場」を楽しむ、という流れはもちろんWeb上にもあって、
たとえばSumallyやPinterestは、技術的に優れていたり、
圧倒的な規模なので入らざるをえない感じではなくて、
サイトの雰囲気や、すでに盛り上がっているコンテンツ、
ユーザーがおしゃれで素敵だから、というコンテキストの価値で盛り上がっている。
「場」のつくりかたはいろいろある。
たとえば「場」をつくる仕組みとして、Kickstarterや、Campfireみたいな、
マイクロ・パトロンを募るサービスがどんどん盛り上がっているけれど、
AKBもいわばその流れなわけで、
彼女/彼らは、出資の単位をCDにしたことで、誰でも参加できて、
しかもCDの売上ランキングも上がり、パブリシティ効果もある方法を編み出した。
CDと握手会という、ありふれたメディアを使ってこのエコシステムを
創り上げたのは、すごいと言わざるをえない。
邪道だと言っている暇があったら、研究してどんどん取り入れたほうがいい。
いかにファンが集まりやすい「場」をつくるか、つながり続けるか。
ほんと、ヒントは至るところにある。
ネットの海は広大だけれど、それを含む、ひとの世界はさらに広大だ。
いろんなことを食わず嫌いせず、見つつ、聞きつつ、体験しながら、
自分のアウトプットにつなげたいなぁと思った次第。
森美術館で開催されている「メタボリズムの未来都市展」をようやく観てきました。
かなり刺激を受けたので、たまには少し真面目に仕事にまつわる話でも書こうかな、と。
建築家たちが夢見た理想の都市像「メタボリズム」を振り返る、初の展覧会1960年代の日本に、未来の都市像を夢見て新しい思想を生み出した建築家たちがいました。丹下健三に強い影響を受けた、黒川紀章、菊竹清訓、槇文彦といった建築家たちを中心に展開されたその建築運動の名称は「メタボリズム」。生物学用語で「新陳代謝」を意味します。それは、環境にすばやく適応する生き物のように次々と姿を変えながら増殖していく建築や都市のイメージでした。
展覧会の概要にもある「メタボリズム=新陳代謝」という言葉が示すとおり、
環境に適応するためために変化していくことを前提としたプランばかり
数多く展示されていました。
20世紀はコンクリートの時代だったと聞くとき、
重厚長大を是とした時代だったかのような印象を勝手に持っていたのですが、
前述のとおり決してそうではなく、更新可能で、
少しでも軽やかであろうとするプランが多く、それらを実現するためには、
当時としてはコンクリートが最新、最適な技術だったのだろうな、と認識を改めました。
まったく、自分の知識のなさが恥ずかしい。
そして、都市計画という行為に、僕はとても興味があることを再認識しました。
父親がゼネコンで都市計画に関わる仕事をしていたこともあり、
子どもの頃から、なにかとそういう話を聞いていたからかもしれません。
単純に造形として美しいから、というのも大きい。
また、都市計画という考え方が、今の僕の仕事にも参考になることも大発見でした。
都市を作るとは、すなわちプラットフォームをつくることなのだと気づきました。
人が集まり、コミュニティをつくり、そこで生活する。働く。楽しむ。
物理的な制約を考慮し、既存の文化を尊重しながら、そういう場をつくることです。
これは、ネットワーク上のプラットフォームのめざすところと、とても似ています。
先月ひょんなことから、とても有名なネットワークプラットフォームを築いた方と
お食事をする機会があって、彼は、そのプラットフォームを作る時に、
都市計画の手法を参考にしたとおっしゃっていました。
また、年末に放送されたカンブリア宮殿で、元ソニーCEOの出井さんが、
東京湾にエンターテインメントタウンとして第2東京をつくるべきだと
提案されていました。彼が都市の話をすることを興味深く感じました。
都市も、ネットワークプラットフォームも、多くの人が快適に感じ、
集まる場を作ることが目的なのですから、
自然と共通点も多くなるのだろうと思います。
長年、物理的なプラットフォームとして都市がつくられてきました。
近年は、たとえばDocomoや、Googleや、Facebookがネットワーク上に
プラットフォームをつくり、成功しました。
これからつくられるプラットフォームとは、どういうかたちをしているのだろう、
と最近よく考えます。
グローバル化とネットワーク化が前提となり、
中央集権的なものがどんどん衰退しているなかで、
新しいプラットフォームは、どういうかたちになるんだろう。
自分の仕事に近いところで考えると、
デバイスの進化とともに、どんどんインターフェースが身体に近くなって、
ネットワークインフラの進化によって、オンラインとオフラインの境界が曖昧になって、
その結果、物理的なプラットフォームである都市のつくりかたを、
より参考にするべきものになる気がしています。
たとえば、物理的な制約を考慮すること、既存の文化を尊重することが、
より大切になるように思います。
などといいつつ、
それが具体的にどのようなかたちのものなのか、いったい何を作ればよいのか、
まだよくわからないのですけど。

あけましておめでとうございます。
年末年始は例年どおり、長崎の実家に帰省して、
のんびりとゲームしたり、美味しいものを食べたり、
すっかりリフレッシュしてきました。
今年は、年男だったりもするので、
いろいろと、いつになく、全力投球してみようと思います。
なにごとにおいても、
バランスよく、タイミングよく、センスよく、
ありたいなと。
なにとぞ、よろしくお願いします。